(天動説への回帰小説)「男たちの星座」予告編


◉子供の頃に涙を流しながら読んだ『はだしのゲン』(中沢啓治)を引き合いにして、特に支配者階級の日本人に潜む「悪魔」性と、不良やヤクザに顕れ、蝦夷に帰せられる「鬼」性の違いについて、ノーパンジャブジャブ。(ヒロシマとフクシマの同異譚にも絡めて)



◉わがルーツとして近しい星印は、北朝鮮(1948-)の赤星に非ず、奥羽越列藩同盟(1868-)の白星なり! 幕府側と明治新政府側の東北ハイブリッドという因果な星。(エミシ/和人の壁を超えるサンカや香具師への憧憬。現代のヒッピーへの流れ。)



◉日本プロレス界の父である力道山も、極真館空手総裁である大山倍達も、朝鮮半島出身だったという現代日本の因果鉄道。グレイシー柔術創始者にして20年間の不敗神話を誇ったエリオ・グレイシーに黒星をつけた天才柔道家、木村政彦。その木村にブチキレの空手チョップをかましてノックアウト勝ちした力道山。そんな男臭過ぎの時代を描いたノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(増田俊也)が、『KIMURA』(原田久仁信)として漫画化されている。長年、テレビアイドルとしてトップスターの座にいたキムタクとも関係するのだろうか、本作は「男の星座たちに捧げ」られている。(個人的に、武士の美学という観点から、暴れん坊の力道山に喧嘩勝ちした仁俠、村田勝志さんに金ボシ。)


◉『男の星座』は、梶原一騎原作による自伝的作品。小生は、先生の名作群は殆んど通っていない。『柔道一直線』ではなく『柔道部物語』。『空手バカ一代』に代わって『修羅の門』や『グラップラー刃牙』という世代だ。ボクシングものは『はじめの一歩』、野球ものは『タッチ』だった。『あしたのジョー』でも『巨人の星』でもなかったのだ。(小生の見た目は晩年の梶原先生と少し似ている。)



◉リアル版「巨人のスター」も、長嶋茂雄や王貞治ではなく、桑田真澄や清原和博だ。現役の頃は桑田派。その顔立ちに萌えたものである。反対に清原は、ハンサム番長みたいなのが苦手で、舐められることでもあったら、オレも村田さんのような男になったるでと思ったものだ。しかし、最近ファンになりました。実家がお大師様の真言宗で、お遍路もしてらっしゃるというのがいい。そういえば昔、高野山で清原さん似のお坊さんを見たことがあります。しかし、どちらかと言うと、比叡山の山法師の親分みたいなのも似合いますね。



参考文献:
『精神の星座: 内宇宙飛行士の迷走録』(蛭川立)