投稿

5月, 2019の投稿を表示しています

パクられた⁉︎

PSY 構築されつつある、「縄文・仏教(密教)・女神派」という我が一大思想であるが、パクられたか? と一瞬思った本が、最近出版された。夢枕獏『縄文探検隊の記録』だ。その帯に「空海密教と縄文の神々の驚きの関係。」とキャッチーなフレーズがあり、オレのブログがネタちゃうん?と思った。実は、まだ未読なので何とも言えないが、氏の小説『神々の山嶺』には感銘を受けた口なので、今回も楽しみ!近々読みたいと思う。 そもそも、「縄文」と「仏教」という組み合わせは、私なりに独自の文脈で結構以前に思い付いたのだが、その時には既に、中沢新一がどっかの雑誌で語っていた。もっとも、中沢先生はオウム真理教にも影響を与えた密教理論で名を馳せたのだし、また、『アースダイバー』というすこぶる面白い縄文秘話や、坂本龍一との共著『縄文聖地巡礼』などの著作があるのだから、そのミックスも当然の帰結であろう。但し、理論的構築は、それ程進んでいないように見受けられる。「零の宮アラハバキ法身仏母」という我が主張を是非参照していただけたらと思っている。 中沢先生は、現代日本の言論界の中では、最もお気に入りの一人である。しかし、私の中では、詩人カテゴリーだ。いわゆる詩など雪片ほども見かけないが、「詩人」としてリスペクトしている。学者や政治家としてではない。ちなみに、今回の夢枕氏の本の推薦文を記している。 仏教に傾倒し始めた頃、私は「唯仏論」ということをよく言っていた。これは、聖徳太子の句とされる「世間虚仮、唯仏是真」に、「唯物論」をかけた洒落たコンセプトであるが、数年後に、呉智英が『知的唯仏論』というのを宮崎哲弥との共著で上梓した。氏はネットなんか見ないだろうし、シンクロ的な逆影響かしら、と思った。結構なファンで、夫子の主催する以費塾の受講こそ出来なかったものの、学習院や川崎ミュージアムなどの講演に足を運んだことがある。論語を軸とする封建主義を標榜していたが、唯仏論とは矛盾しないのか、心配だ。もう一踏ん張りして、老荘思想ものでアヤフヤにしてスッキリするようなものもお願いしたい。 弘法大師空海は、若干 24 歳にして、儒教道教仏教の比較論『三教指帰』を著し、仏の優秀を説いている。一種の唯仏論といえようか。しかし、今の私は、「唯仏」ではなくて、「南無三」である。仏だけでなく、法(ダルマ)と僧(...